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 ケンシロウ(猫:♂)となでこ(猫:♀)とあまぐり(猫:♂)が、ヒトをあやつって更新さすニャーなBlog。
                                        (旧名「世界はニャーでできている。」)

 せかニャ!

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色んな出会いがあります。
やりきれないこともあります。
すべてのことに、意味があると信じたい。

よろしければ、この子のことを知っておいてください。
そして、祈っていただければ幸いです。
5ばんめの、うちの子です。

私は、この子の命を殺めてしまいました。

※つらい内容です。人によっては耐え難いかもしれない内容を綴っております。あくまで自己責任にてお願いいたします。

その瞬間、しばらくは何が起きたのか全くわかりませんでした。

2012年4月20日。金曜の夜。仕事帰りに自宅近くを原付で道を走っていました。
バス道でもある片側一車線の某街道、19時前というと若干混雑している時間帯でした。
車列を構成する一部として、前の車とは少し間隔をあけながら走行中、道を左折しようとスピードを緩めつつ左へ寄っていったときに物理的な衝撃を受けました。
ヘルメット越しに頭を殴られただとか、車に横から突っ込まれただとか、地震だとか、とにかくこの衝撃の原因がわからず瞬時に想像を巡らせました。
すぐに停車しふと後方を振り返ると、また、衝撃。計り知れないほどの、衝撃。

動転して停止したがる思考をなんとかまわして、とにもかくにも病院だと、近くの動物病院へ駆け込む。
息はある。外傷は無いようだ。失禁と、耳からの出血あり。
すぐに救命処置と、状態確認のためのレントゲン撮影に入っていただく。

病院へ連れてゆくということは、当然うちの子にするという判断のもとの行動でした。
白い長毛の子に見えたので「しらこ」と名づけました。(実際はクリーム色ベースに顔だけちょっと茶トラのオスでしたが)
長毛だから抜け毛の片づけが大変になるな。ケンシロウたちとはうまくやっていけるかな。
しばらくは違う部屋で過ごしてもらわなきゃな。恐らく3~4年は外で自由に暮らしていて、すんなり家ねこになれるかな。
そんな考えを巡らせながら、待合室で書く問診票。たった今決めた名前を書き込んだあと筆が止まった。
予防接種の実績は?病気歴は?アレルギーは?
とたんに抑えきれなくなる嗚咽。
俺は、この子のことを、まだ何も知らない。

大丈夫。あまぐりだって見た目同じような状況だったのに、今やこんなに元気なんだから。
頑張っているしらこを前にして弱気になんかなっちゃいけない。
必死に前向きに思考し、祈る。どれだけ時間が経ったのか、今後必要であれば仕事を変えようかなどと思い巡らせていたところで処置室に呼ばれました。

脳挫傷でした。
外傷は無く、骨折箇所もない。
自慢のベージュ色の長毛は、外ねこ生活の証としてうす汚れてはいたけれど、外見は本当に綺麗な体でした。
ただ挿管され、先生の心臓マッサージに容易に踊る躯は、もはや自分で呼吸も、心臓の鼓動をうつこともできなくなり、目の光も失われつつありました。
立派なふさふさ尻尾は力なく垂れ下がり、もう、魂が戻ってこないであろうことは容易に察知できました。
このあともしばらく心臓マッサージを続けて下さり、あとは躯を綺麗にしてもらって、タオルにくるめられたまま、近くの霊園の棺(ダンボール)に入れていただきました。
病院の診察時間を2時間も延長していただき処置くださりました。最期まで尽力して下さった方々に、精一杯の笑顔で頭を下げ、しらことフタリで帰宅しました。

しらこの歯はまだ若く3~4歳。しかしかなりしっかりした体格のオスでした。
去勢手術はされておらず、お腹の中にムシもいて、首輪もマイクロチップも無いことが確認されました。
先生の判断だと、恐らく外で暮らす自由ねこで、いくつかの家でごはんをもらっていたのではないか、とのこと。
もし飼い主やごはんをあげていたお宅があったとしても、今日明日でそれを見つけるのは難しいという見解で一致。やはりこの子はうちの子として送ることにしました。
帰宅すると相変わらずのねこども。生きているうちに会えなかったけど、新しい家族だよ、と、遠目にあいさつしてもらいました。

翌朝近所の動物霊園に連絡し、荼毘に付していただきました。
虹の時とはまた違った喪失感。罪悪感と悲しみが心を支配する中、帰りにしらこが生きたであろう場所をじっくりと巡りました。
持ち帰ったお骨に、うちのねこどもと同じ一日二回、カリカリと水を交換。その度に手をあわせていろんな事を語りました。
その日の出来事や天気のこと。しらこへの想い。それは自分自身を見つめる時間でもありました。
原付側を調べたところ、車体を横から見て真ん中らへん、運転時に足を置くステップ脇に欠けたあとがありました。
ここがインパクトポイントと考えると、横から「追突」されたものと思われます。
ああ。これは、無理だ。
避けるという行動の前段階である「認識」がまずできなければ。たとえ驚異的な反射神経を持っていたとしても。たとえ時を止める能力を保有していたとしても。
1秒前には確かに何も見えなかったあの歩道の植え込み。
前を走っていた車が通り過ぎたタイミングで、前だけを見て全速力で道を渡ろうとしたのか。
何かに驚き、我を忘れて飛び出してきたのか。
逆に何かを追いかけていて、周りが見えていなかったのか。
当時はまず命を救うことしか考えていなかったので現場検証などできず、原因を知る術はもうありません。
しかし考えてしまうのは、本当に避ける術はなかったのか、あのときほんの少しスピードを出していれば。あるいは落としていれば。
悔やんでも、悲しんでも、殺めてしまった事実は変わらないし、失ってしまった命は戻ってきません。
奪ってしまったしらこの「未来」に生きる自分は、しらこの命を背負ってこれから先どう生きたら良いのか。
この苦しみは乗り越えることなんかできない。むしろ一生抱え続けなければならないもの。
それは決して後ろ向きなことではなくて、むしろ前向きに、これから出会うねこたちに、前よりももっとしっかり誠実に正面から向かい合うことで何かを紡げるのではないかと。
目標は決まりました。
「しらこに、恥ずかしい生き方はしないこと」。




四十九日だと三月またぎになってしまうので、三十五日法要として、本日2012年5月26日。初夏を思わせる暑い陽射しが照りつける青空の下、件の動物霊園にしらこを埋葬して参りました。
この喪中期間に、生前のしらこにごはんをあげていた人を探してきましたが、結局見つけることができず、自分一人での法要となってしまったことがしらこに申し訳なくてたまりません。
しらこが大好きだっただろう人の分まで、念入りに祈りました。やがて虹の橋を、その人と一緒に渡れますように。




しらこ。
きみとはもっと、違った出会い方をしたかった。
その威風堂々としたかっこいい佇まいを、たくさん撮らせてもらいたかった。
きみが案内する後を追いかけてみたかった。
冬の日の日なたで、安心してぐっすり眠るきみの姿を見て癒されたかった。
きみが生きている姿を、もっと沢山の人に知ってほしかった。
だからせめて、きみが生きていたことをここに書き綴ります。
きみが、沢山の人の心のなかで、生き続けますように。
やすらかで、ありますように。


最後に。
しらこの事を知っていただき、ありがとうございました。
皆様の大切な存在が、どうか末永く健在でありますように。

※ちなみに「しらこ」の発音ですが、「し↑ら↓こ↓」です。(「し↓ら↑こ↑」じゃないです)


2012.05.26 21:32 | しらこ紹介 | トラックバック(-) | コメント(5) |

このコメントは管理人のみ閲覧できます

2012.05.26 23:36  | # [ 編集 ]

>鍵コメさん
ありがとうございます。何よりの供養になると思います。
自分は原付免許しか所持していないので四輪車の運転はできないのですが、より「気付けない」可能性の高いであろう自動車の運転は、今は考えられないですね。便利ではあっても、何より「恐ろしい」。
自身がかわいがっていたねこを誤って・・という経験のある方に何人も出会ってきましたが、ひどく残酷なことだと感じつつもまさか自分が当事者になるとは本当の意味で思っていませんでしたからね。
ともかくこの先、もし何かができるとしたら、今前向きでなければならないと考えています。

2012.05.27 23:21 URL | しぐ #- [ 編集 ]

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2012.05.31 01:04  | # [ 編集 ]

鍵コメさん

ありがとうございます。
この葛藤はむしろ手放してはいけないのだと自分は思います。
この苦しみを抱えているからこそ、よりねこ達に対して誠実にいられるのではないかと考えます。
写真については特に、驚くほど前向きで、もっともっと深いところでつながっているような、そんな写真を撮ってゆけたらと。
しらこに対して恥ずかしくないように、と思うと、いつもより(心の)背筋がシャキっとします。
更新が続かないのは、単に多忙なだけなのでご安心を。
これからもご愛顧よろしくお願いいたします。そして傍にいる愛おしき命を大切に。

2012.06.03 23:12 URL | しぐ #- [ 編集 ]

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2015.10.28 22:43  | # [ 編集 ]













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