
なでこ。

・・・なでこ。

ケンシロウやあまぐりとの絡み写真が多いのですが、存在感抜群な本人、なでこが8さいになりました。

あいもかわらず、黒いドラえもん風体

我が家唯一の性別が女性という存在、ひと一倍「念」というものが強いのか、やたら視線を感じます。

振り返れば、ヤツがいる

極端な偏食。やたら言葉多いダミ声、体重お構いなしに疾走する黒い弾丸、尻叩かれるの大好きなドM、トイレは失敗というのがデフォルトなへたっぴ。全てが愛おしい。これからもずっと、ずっと、元気で隣にいてください。でもトイレはもうちょっとがんばろう。

ちなみに昨年の今頃か、世間が「なでしこなでしこ」とうるさくうざかったので、「なでこ」に改名しました。なでられるのが大好きだから「なでしこ」と名づけましたが、この本性を知った後だったら迷わず「尻子」と名付けたに違いない。
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ぐにー

ぐにににー

はい。
というわけで、本日で3さいとなりましたあまぐりです。
今日も元気に傍若無人です。

最近はなんか媚びることを覚えたようで、帰宅すると真っ先に出迎えてくれたり、風呂からあがるとカドにぐにーぐにーしながら洗面台の上にのぼってきたり、ねころんでいるところに近づくとこんなふうにごろんごろんしたりします。

まあ、下に敷かれてるの下僕のチノパンなんですけどね(毛だらけ)。

でもやっぱり、一番の新入りのくせに自分がいちばんえらいと思っていたり、抱っこが嫌いだったり、ゆでササミに興味は持つけどいたぶった挙句食わなかったりと、あんまし変わっていません。
いいんです。そのままの君でいてほしい。(できればもうちょっと落ち着け)
なんかここ数年、ねこどもの誕生日報告がメインのBlogというとんでもなく広い更新スパンできています。月別更新数をあらためて確認するとびっくりした。
でも忙しいからこそ、大事なことだけは確実に伝えておきたい。

あまぐり。生まれてきてくれてありがとう。出会ってくれてありがとう。
これからも、ずっとずっと、よろしくね。(メシ待ち顔の猛獣には何も伝わっていないのであった)

ケンシロウ。

本日めでたく、8歳の誕生日を迎えました。

生まれてからだいたい8年。うちに来てからもうすぐ8年。

うちに来た時がまず1回。それからもう2回の引越しを経験し今に至る。落ち着かなくてごめんよ。

この8年の間、何があっても傍にいたのはケンシロウでした。

3年目でなでこが増えて、5年目であまぐりが増えて。一番の古株としてプライドもあろうに、寛容な心で迎えてくれました。

勿論俺も。きっとケンシロウは、俺が君にどんなに救われているかを知らないんだろうな。

うちに来てくれてありがとう。この先も、ずっとずっと、よろしく。
ちょっと前の話になりますが、2012年5月5日の深夜。
煌々と天から照らすは今宵の月、スーパームーン。

みつめるケンシロウ。果たして、月がうつしだす真実の姿とは!?

「・・・まどがきたねえのニャ!!」
すいません引っ越してきてから一年間窓拭いてません!
今年の年末大掃除にはきっと
煌々と天から照らすは今宵の月、スーパームーン。

みつめるケンシロウ。果たして、月がうつしだす真実の姿とは!?

「・・・まどがきたねえのニャ!!」
すいません引っ越してきてから一年間窓拭いてません!
色んな出会いがあります。
やりきれないこともあります。
すべてのことに、意味があると信じたい。
よろしければ、この子のことを知っておいてください。
そして、祈っていただければ幸いです。
5ばんめの、うちの子です。
私は、この子の命を殺めてしまいました。
※つらい内容です。人によっては耐え難いかもしれない内容を綴っております。あくまで自己責任にてお願いいたします。
やりきれないこともあります。
すべてのことに、意味があると信じたい。
よろしければ、この子のことを知っておいてください。
そして、祈っていただければ幸いです。
5ばんめの、うちの子です。
私は、この子の命を殺めてしまいました。
※つらい内容です。人によっては耐え難いかもしれない内容を綴っております。あくまで自己責任にてお願いいたします。
人たちの、ねこたちの、元気に会いにいこう。
■短期集中連載第一夜~観光再開宣言 (仙台~松島~石巻)
■短期集中連載第二夜~念願の上陸 (田代島その1)
■短期集中連載第三夜~和解せよ (田代島その2)
■短期集中連載第四夜~新天地 (田代島その3)
■短期集中連載第五夜~ねこ島のとなり島 (網地島)
■短期集中連載最終夜~おいでませ猫島へ (交通手段情報/宿泊情報/その他注意事項など) <---2012/04/27追記あり
■短期集中連載延長戦~ねこたちに大切なこと (田代島ねこたちの状況/大切な注意事項)
■短期集中連載第一夜~観光再開宣言 (仙台~松島~石巻)
■短期集中連載第二夜~念願の上陸 (田代島その1)
■短期集中連載第三夜~和解せよ (田代島その2)
■短期集中連載第四夜~新天地 (田代島その3)
■短期集中連載第五夜~ねこ島のとなり島 (網地島)
■短期集中連載最終夜~おいでませ猫島へ (交通手段情報/宿泊情報/その他注意事項など) <---2012/04/27追記あり
■短期集中連載延長戦~ねこたちに大切なこと (田代島ねこたちの状況/大切な注意事項)
2012.04.19 00:38 | 田代島/網地島 |
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そうそう、田代島のねこたちをとりまく現状、および来島される際のルールについて説明しておかないとですね。
先述の内容とかぶる部分も多々あると思いますが、大事なことなので繰り返します。

まあ自分が書くより皆さんのほうがお詳しいと存じますが、島のねこたちには、現在だいたい2ヶ月に1度くらいのペースでボランティアの獣医さんによる検診がおこなわれています。
ねこ用医療品も島の方々へ渡されており、調子の悪そうなねこを見かけると島の方が自主的に世話できるような状況となっているようです。
またキャットフード(ドライフード)は毎月定期的に200kg以上がまとめて届いており、これもねこたちを世話してくれている島の方々に配布されているようです。
不漁のときも、ねこたちが飢えることはありません。
※よりリアルタイムな状況はこちらを御覧ください。⇒田代島にゃんこザプロジェクト 田代島便り

さて。釈迦に説法は百も承知でつらつらと書いてゆきますよ。
我々外部の人間が田代島へ訪れる際のルールとして「ねこたちにむやみにエサをあげないでください」というものがあります。
この意味を、よーく考えていただきたいのです。
在住者以外の人間がむやみにエサをあげることによって、ねこたちが被る弊害というものを。
外部から来島する立場の人間として、長期的な目でねこたちのことを考えるのであれば、ルールは守られてしかるべきと考えます。本当のねこ好きであればこそ。
※以下は私、しぐの知識と個人的見解が強く入ったものであり、田代島としての公式アナウンスではありません。しかし話を聞く限り概ね間違った見解でも無いようだと感じます。
※んなこと言われんでもわかっとるわ実践しとるわあほー!という方は読み飛ばしてくださいねー。

ねこたちにとっては危険です
我々大多数の人間にも言えることですが、健康に悪い食べ物ほどより欲します。
ねこたちも同様で、ねこたちの体内で処理できないレベルの塩分を含む、人間仕様の食べ物をより求める傾向にあります。
ねこたちは人間の食べ物のにおいを探りすり寄ってきます。リュックをずーっとフガフガしたりします。しかしねこたちの要求に負けて人間の食べ物をあげることは、とんでもない事態を引き起こします。
塩分過多はやがて深刻な腎臓疾患を招きます。またねこが食べると危険な食べ物(加工品/自然のもの)も世の中にはたくさんあります。つまり「直接的にねこたちの命を脅かすことになる」ということは十分に考えられることであり、自制のもとに触れ合っていただきたいと考えます。

一時の贅沢は残酷である
ねこにとって健康的で美味なもの。毎日食べられるのであればこの上ないことですが、ほんの一時よかれと思ってあげる行為が、実は残酷なことであると自覚してください。
「なんだこれうめえ!」と大興奮して食べたねこは、もっともっとと要求してきます。明日も同じくらいの時間にここに来たらもらえるかな?と、今までのごはんには目もくれず、明日も明後日もその次もねこたちは待ち続けるのです。
やがて諦めて今まで通りの食生活に戻るのでしょうが、その間の期待と絶望を考えると、残酷だと思いませんか?

寄ってくるのは「飢え」ではなくて「好奇心」
田代島のねこたちは人間に対して恐怖心が無いため、近づくなり擦り寄ってくるねこが大勢います。上述のとおり「もっとおいしいものを!」と寄ってくるねこもいるでしょうが、飢えている訳ではなく、どちらかというと「好奇心」で近づいてくるのです。
飢えていなくてもごはんが出てくるとがつがつと食べてしまい、挙句の果てに食べ過ぎによるメタボリック化で健康を害すようになり、短くしてその生涯を終えることになってしまうねこも現実に存在しています。

特定の場所以外でのエサやりは様々な悪影響を及ぼす
島のねこたちは、概ね毎日決まった場所でごはんをもらっています。
ふと現れた外部の人間がその「特定の場所」以外でエサを与えることで、時にはねこたちが危険にさらされる可能性も十分にありうるということを熟知いただきたい。
例えばエサ場ではない場所でねこたちにごはんを提供したとしましょう。
食べかすには虫が湧きます。カラスも寄ってきます。そこが民家の敷地内だとしたら、そのお宅周辺の人に迷惑がかかります。一時のゆめのあとを掃除するのは島の人なんです。
カラスは人間がそこにエサを置くのを待ち構えるようになるかもしれません。一方食べかすや過去の嬉しい記憶につられて、こねこが出てきてうろつくようになるかもしれません。
エサを待っていても一向に満たされないカラスと、何も知らない無邪気なこねこ。鉢合わせたところで、明るい状況はとても見えてきません。実際、同様の状況において悲しい光景を目の当たりにすることは、田代島に限らずよく耳にします。

ゴミがねこを窮地に陥れる
島には今ゴミ箱がありませんが、これはゴミ箱があったときにも問題になったことです。
ねこたちはいいにおいのついたゴミを飲み込みます。ゴミは消化されずに体内に残ります。腸を塞ぎ、腸閉塞で命を落とすねこもいます。
ねこたちにむやみにご飯をあげないことと同様に、ゴミはしっかり自身で管理し持ち帰っていただきますよう、よろしくお願いいたします。

恥ずかしくない行動を
もし貴方が毎日定期的にねこたちに、健康を害さないようなおいしいご飯を届けることができる立場であれば何も言いません。ねこたちも毎日おいしいものが食べられて喜ぶでしょう。自分としてもこの上なくうれしいです。
しかし、ただ一時島に訪れて、何も知らないねこたちにわーっとご飯を与えて好かれた気分になって帰るのは、ひどい自己中心的考えのエゴイストであると考えます。ほんと見かけると頭痛が痛くなる。
ここはお金を出してねこにおやつをあげられる「ねこカフェ」ではありません。
人とねことが共存する生活域なのです。それをぶち壊す権利など誰にもありません。
ましてやねこ達を命の危険にさらすなどもってのほかです。知らないことも罪です。

「支援したから好き勝手やってもいいだろう」なんて思考をされる方はまさか居ないと思いますが、あくまで我々外部の人間は、良い意味での「傍観者」であっていただきたい。
本当のねこ好きであればこそ、「想像力」と「自覚」「責任感」をもって、島の人たちにとってもねこたちにとっても良き「訪問者」でなくてはならないと考えるのです。
ねこたちも、決まったいつもの人からご飯をもらっていたほうが安心できるんじゃないですかね。
自分としては、そんな喜んでいるねこたちを傍からみさせてもらってほくそ笑むのが、何よりも幸せを感じるのですよ。

田代島でも昔から口すっぱくお願いしているのですが、ルールを守ってくれない人の多さに、個人的に正直辟易しております。口うるさく言いたくはないのですが、ここで主張することで島に暮らすねこたちへの危険が少しでもなくなる事を期待します。
どうかねこ好きとして恥ずかしくない、良識ある行動をお願いしたいものです。
田代島はねこの島、ねこたちの楽園と言われますが、ここも人が住む地なのです。

ルールを守って楽しくゆるねこ時間をお過ごしください。案外本当にルールや状況を知らない人もいるようなので、もしルール無用の残虐ファイトな光景を見かけたら、是非教えてあげてください。
後で振り返ってみて、自分がここで書いた長文が取り越し苦労だったと思えるほどに、良識にあふれた風景が田代島で展開されることを期待いたします。

よろしくニャ、あいにきてニャ~
先述の内容とかぶる部分も多々あると思いますが、大事なことなので繰り返します。

まあ自分が書くより皆さんのほうがお詳しいと存じますが、島のねこたちには、現在だいたい2ヶ月に1度くらいのペースでボランティアの獣医さんによる検診がおこなわれています。
ねこ用医療品も島の方々へ渡されており、調子の悪そうなねこを見かけると島の方が自主的に世話できるような状況となっているようです。
またキャットフード(ドライフード)は毎月定期的に200kg以上がまとめて届いており、これもねこたちを世話してくれている島の方々に配布されているようです。
不漁のときも、ねこたちが飢えることはありません。
※よりリアルタイムな状況はこちらを御覧ください。⇒田代島にゃんこザプロジェクト 田代島便り

さて。釈迦に説法は百も承知でつらつらと書いてゆきますよ。
我々外部の人間が田代島へ訪れる際のルールとして「ねこたちにむやみにエサをあげないでください」というものがあります。
この意味を、よーく考えていただきたいのです。
在住者以外の人間がむやみにエサをあげることによって、ねこたちが被る弊害というものを。
外部から来島する立場の人間として、長期的な目でねこたちのことを考えるのであれば、ルールは守られてしかるべきと考えます。本当のねこ好きであればこそ。
※以下は私、しぐの知識と個人的見解が強く入ったものであり、田代島としての公式アナウンスではありません。しかし話を聞く限り概ね間違った見解でも無いようだと感じます。
※んなこと言われんでもわかっとるわ実践しとるわあほー!という方は読み飛ばしてくださいねー。

ねこたちにとっては危険です
我々大多数の人間にも言えることですが、健康に悪い食べ物ほどより欲します。
ねこたちも同様で、ねこたちの体内で処理できないレベルの塩分を含む、人間仕様の食べ物をより求める傾向にあります。
ねこたちは人間の食べ物のにおいを探りすり寄ってきます。リュックをずーっとフガフガしたりします。しかしねこたちの要求に負けて人間の食べ物をあげることは、とんでもない事態を引き起こします。
塩分過多はやがて深刻な腎臓疾患を招きます。またねこが食べると危険な食べ物(加工品/自然のもの)も世の中にはたくさんあります。つまり「直接的にねこたちの命を脅かすことになる」ということは十分に考えられることであり、自制のもとに触れ合っていただきたいと考えます。

一時の贅沢は残酷である
ねこにとって健康的で美味なもの。毎日食べられるのであればこの上ないことですが、ほんの一時よかれと思ってあげる行為が、実は残酷なことであると自覚してください。
「なんだこれうめえ!」と大興奮して食べたねこは、もっともっとと要求してきます。明日も同じくらいの時間にここに来たらもらえるかな?と、今までのごはんには目もくれず、明日も明後日もその次もねこたちは待ち続けるのです。
やがて諦めて今まで通りの食生活に戻るのでしょうが、その間の期待と絶望を考えると、残酷だと思いませんか?

寄ってくるのは「飢え」ではなくて「好奇心」
田代島のねこたちは人間に対して恐怖心が無いため、近づくなり擦り寄ってくるねこが大勢います。上述のとおり「もっとおいしいものを!」と寄ってくるねこもいるでしょうが、飢えている訳ではなく、どちらかというと「好奇心」で近づいてくるのです。
飢えていなくてもごはんが出てくるとがつがつと食べてしまい、挙句の果てに食べ過ぎによるメタボリック化で健康を害すようになり、短くしてその生涯を終えることになってしまうねこも現実に存在しています。

特定の場所以外でのエサやりは様々な悪影響を及ぼす
島のねこたちは、概ね毎日決まった場所でごはんをもらっています。
ふと現れた外部の人間がその「特定の場所」以外でエサを与えることで、時にはねこたちが危険にさらされる可能性も十分にありうるということを熟知いただきたい。
例えばエサ場ではない場所でねこたちにごはんを提供したとしましょう。
食べかすには虫が湧きます。カラスも寄ってきます。そこが民家の敷地内だとしたら、そのお宅周辺の人に迷惑がかかります。一時のゆめのあとを掃除するのは島の人なんです。
カラスは人間がそこにエサを置くのを待ち構えるようになるかもしれません。一方食べかすや過去の嬉しい記憶につられて、こねこが出てきてうろつくようになるかもしれません。
エサを待っていても一向に満たされないカラスと、何も知らない無邪気なこねこ。鉢合わせたところで、明るい状況はとても見えてきません。実際、同様の状況において悲しい光景を目の当たりにすることは、田代島に限らずよく耳にします。

ゴミがねこを窮地に陥れる
島には今ゴミ箱がありませんが、これはゴミ箱があったときにも問題になったことです。
ねこたちはいいにおいのついたゴミを飲み込みます。ゴミは消化されずに体内に残ります。腸を塞ぎ、腸閉塞で命を落とすねこもいます。
ねこたちにむやみにご飯をあげないことと同様に、ゴミはしっかり自身で管理し持ち帰っていただきますよう、よろしくお願いいたします。

恥ずかしくない行動を
もし貴方が毎日定期的にねこたちに、健康を害さないようなおいしいご飯を届けることができる立場であれば何も言いません。ねこたちも毎日おいしいものが食べられて喜ぶでしょう。自分としてもこの上なくうれしいです。
しかし、ただ一時島に訪れて、何も知らないねこたちにわーっとご飯を与えて好かれた気分になって帰るのは、ひどい自己中心的考えのエゴイストであると考えます。ほんと見かけると頭痛が痛くなる。
ここはお金を出してねこにおやつをあげられる「ねこカフェ」ではありません。
人とねことが共存する生活域なのです。それをぶち壊す権利など誰にもありません。
ましてやねこ達を命の危険にさらすなどもってのほかです。知らないことも罪です。

「支援したから好き勝手やってもいいだろう」なんて思考をされる方はまさか居ないと思いますが、あくまで我々外部の人間は、良い意味での「傍観者」であっていただきたい。
本当のねこ好きであればこそ、「想像力」と「自覚」「責任感」をもって、島の人たちにとってもねこたちにとっても良き「訪問者」でなくてはならないと考えるのです。
ねこたちも、決まったいつもの人からご飯をもらっていたほうが安心できるんじゃないですかね。
自分としては、そんな喜んでいるねこたちを傍からみさせてもらってほくそ笑むのが、何よりも幸せを感じるのですよ。

田代島でも昔から口すっぱくお願いしているのですが、ルールを守ってくれない人の多さに、個人的に正直辟易しております。口うるさく言いたくはないのですが、ここで主張することで島に暮らすねこたちへの危険が少しでもなくなる事を期待します。
どうかねこ好きとして恥ずかしくない、良識ある行動をお願いしたいものです。
田代島はねこの島、ねこたちの楽園と言われますが、ここも人が住む地なのです。

ルールを守って楽しくゆるねこ時間をお過ごしください。案外本当にルールや状況を知らない人もいるようなので、もしルール無用の残虐ファイトな光景を見かけたら、是非教えてあげてください。
後で振り返ってみて、自分がここで書いた長文が取り越し苦労だったと思えるほどに、良識にあふれた風景が田代島で展開されることを期待いたします。

よろしくニャ、あいにきてニャ~
※2012/04/27 「島内のご案内、注意事項など-田代島について」追記あり
昨日まで仙台~松島~石巻~田代島~網地島と、当方4月上旬における旅路と、主にねこたちの様子をお伝えして参りました。
短期集中連載最終夜となる本日は、田代島とその周辺へ訪れる際の交通アクセスや宿泊などについての紹介、および解説を記して参りたいとおもいます。
皆様方のご参考になれれば幸いです。
■仙台までの交通手段について
ここでは仮に出発点を東京として、仙台までのアクセスについて紹介いたします。
効率的な交通手段としては、以下の3通りが考えられます
・新幹線
・高速バス
・自家用車
・新幹線を使った方法
一番快適かつ効率的な手段です。
東京→仙台は片道通常10,590円。金券ショップで回数券を買えば1万円弱で済むでしょう。
なお2012年4月現在、便限定/クレジットカード決済限定/座席明確指定不可/変更不可などという制約がありますが、
えきねっと「お先にトクだ値」を使うと最大35%offの料金で購入が可能です。
詳細はリンク先をご参照ください。
・高速バスを使った方法
東京や新宿発の高速バスは、新幹線よりも安価で行ける代わりに快適さを犠牲にした交通手段です。
夜行バスは仙台駅着がAM5時や6時といった場合が多いので、それだけ早く活動を開始できるという利点もあります。
一番窮屈な4列シートなどは、安ければ片道3,000円程度しかかかりません。
なお、年末年始や連休、土日など繁忙具合で価格は変動します。
詳細は「仙台 高速バス」で検索してみてください。
※ミヤコーバスによる新宿⇔石巻の高速バスもあるようです。
・自家用車を使った方法
高速バス並の廉価とパーソナルスペース確保による快適さを両立させたい場合は、
自家用車で一気に網地島ライン石巻発着所へ行ってしまうのも良いでしょう。
発着所には駐車場があり、相当数の車を駐車可能ですが、繁忙期に空きがあるかどうかは保証できません。
なお札幌/関西/福岡/沖縄などからのアクセスについては飛行機を利用すると良いと思います。
仙台空港→仙台空港アクセス線で25分程度で仙台駅へ到着します。
■仙台から石巻までの交通手段について
ここでは仙台駅から石巻駅までのアクセスについて紹介いたします。
効率的な交通手段としては、以下の3通りが考えられます。
1. 仙石線(途中代行バス)
2. 東北本線→(小牛田駅経由)→石巻線
3. 高速バス

1. 仙石線(途中代行バス)
仙石線と、途中不通となっている区間を代行バスを利用して石巻まで行く方法です。
途中松島へ立ち寄る際に便利です。 代行バス時刻表(2012年4月現在)
所要時間は2時間弱。運賃は、松島海岸駅で途中下車するかどうかで変わります(後述参照)
※切符の買い方にコツがいります(後述参照)。
※仙石線で不通となっている区間は、2012年4月時点では高城町~陸前小野間ですが、
駅とバス停の距離が遠いた松島海岸駅~矢本駅間で乗車するのが良いです。
仙台駅発、松島海岸駅で途中下車する場合
仙台駅から松島海岸駅までの切符を購入します(400円:Suica/Pasmo可)。
代行バスに乗る前に松島海岸駅で、松島海岸から石巻駅までの切符を購入します(480円:Suica/Pasmo不可)
松島海岸駅発の代行バス
仙台駅発、石巻駅まで直通の場合
仙台駅で、石巻駅までの切符を購入します(820円:Suica/Pasmo不可)
途中松島海岸駅で下車し、代行バスに乗り換えます。終点矢本駅まで乗車し再び仙石線に乗り換えます。
2. 東北本線→(小牛田駅経由)→石巻線
電車のみで行ける経路です。交通渋滞など、交通状況に左右されない一番安定した方法と思われます。
仙台駅で東北本線に乗車し、小牛田駅で石巻線に乗車します。所要時間は1時間30程度。運賃は片道1,280円です。
3. 高速バス
仙台駅~石巻駅間を一直線で結ぶバスを利用する方法です。
一番安価、かつ楽に済みますが、交通状況による影響を受け易く余裕を持ったスケジュールが必要です。
所要時間は順調に行って1時間30分程度。運賃は片道800円です。(バス車内後払い)
乗り場や時刻表はこちらがわかりやすいです。→石巻魂 - 石巻~仙台 高速バス
■石巻駅から網地島ライン石巻発着所までの交通手段について
ここでは石巻駅から、島へ渡るための定期船に乗車するための網地島ライン石巻発着所までのアクセスについて紹介いたします。
効率的な交通手段としては、以下の3通りが考えられます。
・徒歩
・タクシー
・路線バス
・徒歩による方法
単純明快、石巻駅から網地島ライン石巻発着所まで徒歩で移動する方法です。
お金はかかりませんし、順調に歩けば片道30分程度で到着します。
初めて徒歩で目指す場合は、下調べを十分にしておかないと迷って乗船に遅れてしまう可能性もあるので、
十分に余裕を持ってスケジュールを組むことが必要です。
・タクシーによる方法
石巻駅からタクシーに乗って行く方法です。所要時間はすんなりいって約10分程度?運賃は800円くらいでしょう。
相乗りすればそれだけ廉価になります。
行き先を告げるだけなので迷うことはありませんし、大きな荷物も積み下ろしが楽です。
駅前にいない場合や帰りなどは網地島ライン石巻発着所から電話で呼び出すと良いでしょう。
・宮城交通タクシー 0225-22-4121
・東北交通タクシー 0225-22-1622
・宮城観光タクシー 0225-22-9245
・東邦タクシー 0225-22-5101
・ひばりタクシー 0225-22-5240
・路線バスによる方法
ミヤコーバスを利用した方法です。所要時間は20分弱。運賃は検索すると現在片道240円のようです。
石巻駅バスのりばで「市内門脇」「市内山下」あたりに乗車して「網地島ライン前」で下車します。
※2012年4月現在、震災の影響で極端に本数が少なくなっています。現在1日3本のみの運行のようです。→参考
※最新のダイヤはミヤコーバスのサイトでご確認ください。
石巻駅から網地島ライン石巻発着所までの道のりは、乗り物を使ったほうが早いし確実ではありますが、東京など遠方からの来訪者方々におかれましては、個人的には徒歩での手段をお薦めしたい。
震災から3ヶ月の昨年2011年6月に訪れたときは、街全体を腐臭が包み、半壊全壊の建物はいまだ片付けることができず。押し流された車たちは、流れ着いたままの状態で積み上げられ、家の中まで侵入したヘドロに入り口が塞がれているところも多くありました。ある高級車は車止めの鉄柱に上から突き刺さり、ある家は基礎部分からもがれて家の形ごと上下逆になっていました。目を覆いたくなる凄惨な光景でした。
しかし今は違います。
地元の人やボランティア、自治体も動いたのでしょうか、鼻をついた腐臭もすっかりなくなり、建物や車もきれいに撤去されています。
津波で一番被害を受けた場所のひとつである宮城県石巻市門脇町周辺を行く徒歩のルート。
未だその傷跡はそこかしこに残っていますし、莫大なお金がかかるような撤去物は残されたままだったりもします。
基礎部分以外はすべて撤去され、やたらに見通しが良くなってしまった光景はショッキングでしょう。
しかし、人々は生きています。笑顔でこの土地で生活しています。
決して物見遊山を奨めている訳ではありません。面白半分に見物などは鬼畜の所業。
道中是非、挨拶しながら歩いて行っていただきたい。何でもない日常会話を交わしていただきたい。
きっと元気をもらえるはずです。希望を感じることができるはずです。
そして自分なりに何かを考え、心に焼き付けて帰ってきていただきたい。
人によって感受性やとらえかたは様々なので無理強いはいたしませんが、忘れないために。薄れさせないために。肌で感じていただきたいと考えます。

大事にされているねこさんにも遭遇しました。

未だ傷跡残る醤油醸造所にも、ねこの姿が戻っていました。撮影中、向かいに住むおばあちゃんの笑顔にも出会いました。

建築工事中のすぐ横にも。

そこかしこに元気なねこの姿が。
この地帯は旧北上川にほど近く、前出のような被害厳しい地帯でしたが、これほどまでにねこたちの姿が戻っていることに、かすかな希望を禁じえません。
きっと今はなくなってしまったあの建物にいたねこたちも、人がいなくなってしまったあの建物にいたねこたちも。
どこかに逃げ延びて、どこかで無事なのではないかと思えました。

撮影:2010年2月11日

撮影:2010年4月16日
■網地島ラインについて
石巻から田代島/網地島へ渡る手段としては、通常網地島ラインを利用します。
震災以降発着所は仮設のまま元々の場所から離れた工業港で営業されていましたが、2011年末より元の場所に戻ることが叶いました。
運行ダイヤも1日3便に戻り、ほぼ震災前の状態に戻ったと言えます。
2012年4月24日くらいまでは例年通りブルーライナー船舶検査ダイヤで運行中、石巻発着は1日2便で運行されていますが、GWには本来のダイヤに戻っていることと思います。詳細は網地島ラインHPにてご確認ください。
石巻から田代島(仁斗田)までは通常1時間程度。網地島(網地)へはそこからもう20分程度かかります。
※ブルーライナーだともう少し早くなります。
運賃は石巻~田代島(仁斗田)で1,200円。石巻~網地島(網地)までで1,300円。
フリーパスは購入した日から7日間有効で、石巻発から田代島2港と網地島2港の間が乗り放題で3,000円です。(※鮎川へは行けません。石巻に一度戻ると無効となります。)
仁斗田~網地が片道330円なので、石巻まで帰ってくるまでに一度田代島~網地島を往復すれば元が取れる事になります。同一島内(田代島:大泊~仁斗田間、網地島:網地~長渡間)の交通手段としても活用可能です。

フリーパスはチケットがまだ用意できていないため、このリボンがチケット代わりでした
※網地島ラインを利用する際の要注意事項
・天候や風の影響で船が出ない場合があります。船が出ない場合はどうしようもないのですが、念のため事前に電話で確認しておくと良いでしょう。
・従来であれば船の欠航時には島内放送でお知らせしていましたが、震災の影響で現在島内放送ができない状況にあります。各個人宅に設置されている防災無線でしか情報は得られないそうで、旅行者には情報を得る術がありません。特に網地~鮎川間を航行する「みゅう」は小型船のため風(波)に弱く、風の強い日は長渡から網地にはよらず鮎川へ直行してしまいます。このような非常時には当然企業としてはしかるべき対応策がなされる「はず」なのですが、2012年4月上旬時点では残念ながらそういったことは一切ないようでした。(この時は島民の方ですら情報を把握しておらず、唯一の伝達手段である防災無線も何言ってるかわからないというお宅もあるとのこと・・) つまりこういったトラブルを未然に防ぐには「自己防衛」しかないということです。乗船前に網地島ライン事務所に確認。乗船前に必ず乗務員に確認。悲しいですが、自己防衛前提にて利用しましょう。
網地島ライン:0225-93-6125
■島の宿泊施設について
田代島、および網地島の宿泊施設について紹介いたします。
震災以降、田代島における宿泊施設は減少しており、繁忙期などは満室で宿泊ができないということも考えられます。
そういうときは宿泊は網地島にして朝一で田代へ渡り夕方最終便で網地島に帰ってくる、という手段もあります。
今回の渡島は網地島メインという事情もあったのですが、当方もこの方法を用いました。ブルーライナー船舶検査ダイヤ中ゆえ行きはAM7:12網地発→仁斗田着AM7:31。仁斗田から大泊まで徒歩で巡り、帰りは15:55大泊発→網地着16:28というスケジュール。当然網地島ラインのフリーパスを利用したため、運賃は膨れ上がりませんでした。ご参考にどうぞ。
※宿泊予約/問い合わせ時の注意点
・早朝や夕方以降の問い合わせはお控えくださるようご配慮ください。なるべく平日、AM10:00~15:00くらいの間なら問い合わせにもそう負担にならずに済むと考えます。
・復興中という事情ゆえ、日にちによっては工事関係者の宿泊優先となる場合もあるようです。ご理解ください。
・当記事における紹介内容は宿泊施設公式の案内ではございませんので、あくまで参考としてお考えください。
田代島の宿泊施設
・漁師民宿 はま屋
震災以降、釣り人限定の営業再開などされていましたが、昨年夏の台風被害による損壊の補修と改装工事中。
そして遂に2012年5月上旬、本格的な営業再開が見込まれており、宿泊予約受付が2012年4月16日(月)より
解禁となります。
通常宿泊費は8,900円ですが、改装後は1部屋単身向けの部屋ができそこは多少廉価になるそうです。
現在ホームページ改装中のためアクセス不可となっていますが、5月か6月にはリニューアルオープンとのことです。
詳細ははま屋さんに電話で直接お問い合わせください。
住所:宮城県石巻市田代浜大泊53(地図)
電話:0225-98-2620
休み:基本的に年中無休(都合によりお休みの場合あり。要確認)
宿泊料:8,900円(夕+朝食付)
トイレ/洗面所/浴室:共同(浴室は順番制)
アメニティ:ドライヤーあり。タオル類はなるべく持参が吉。石鹸/ボディシャンプー/シャンプー/リンス類浴室に備え付けあり(共有)
昼食メニュー:あり(要予約:別途料金)、弁当(おにぎり的なもの):忙しくなければつくってくれます。(別途料金)
部屋:テレビ地デジ化済み、暖房完備
その他食事内容や内装などなどは当Blog過去記事を参照ください。
・海浜館
2012年4月より営業再開していると聞いています。
当方宿泊したことは無いですが、昔から良い評判を聞きます。
住所:宮城県石巻市田代浜仁斗田36−1(地図)
電話:0225-98-2321
その他宿泊施設については、個々にお問い合わせください。
また、マンガランドは2012年は7月から再開という話を聞いています。
網地島の宿泊施設
・ペンション晴耕雨読
当方定宿としていつもお世話になっている、網地地区の宿です。
詳細はこちらをご覧ください。→ペンション晴耕雨読
・海の家 汐亭
今回渡島でお世話になった宿です。晴耕雨読さんがお休み中とのことで紹介いただきました。
詳細はこちらをご覧ください。→海の家 汐亭
網地の木村旅館さんは、地震により建物下の地盤崩落の危険性があると診断され現在休業中です。
自治体に補強工事を申請されているところです。
■島内のご案内、注意事項など
まず共通事項として、元気に生活されているとはいえ、依然「被災地である」ということをご理解いただき、常識的な行動をお願いいたします。
島にある数少ない商店や自販機などは島民の生活のものであるという認識で、飲み物は極力ご持参いただけますようお願いします。また、銀行ATMはありません。現金は本土で確保しておいてください。
瓦礫が山積されていますが、近づくと危険です。また瓦礫とは、人々が生活していたという証ですから、心なく踏みつけるという行為は心情的によろしくないと考えます。
言われずとも理解されているとは思いますが、どうか思いやりある行動を。
あと、島の人とすれ違うときは、なるべく笑顔で挨拶すると、色々と良いことがあるかもしれません。
田代島について
・仁斗田にあった公衆トイレは津波で流されてありません。宿のトイレを借りるか、田代島開発総合センター(仁斗田の港に面した高台にある公民館的な建物)が解錠してあるので、人がいる場合は声をかけて、いない場合は無断で使用して良いとのことです。(トイレは体育館的なほうから建物に入って、確か左側にあります)。わからなかったら島の方に気軽に聞きましょう。(2012/04/27追記:マンガランドのトイレも開放されているようです)
・ねこ達にむやみにエサを与えることはおやめください。
・道路の真ん中など、危険な場所、邪魔になる場所での写真撮影はご遠慮ください。
・民家や私有地への立ち入りはおやめください。
・ゴミはお持ち帰りください。ねこが誤飲し腸閉塞になる危険性もあります。
・島の人が写真に写り込む場合は一声お掛け下さい。
・ねこエサを持参された場合は「ねこエサお預りボックス」へのご協力をお願いいたします。島の人がねこにあげるエサの足しにさせていただきます。
(2012/04/27追記)GW期間中のみ、マンガランドでヒジキごはん・ワカメスープ・ふのり入りカップラーメン・ドリンク・お土産などを販売されるようです。またフランクフルト・焼き鳥・アルコールなどの販売もあるみたいですよ)
詳しくはこちらをご参照ください⇒田代島にゃんこザプロジェクト 田代島便り-当該記事リンク

田代島開発総合センター向かいに設置してありますよ
網地島について
・網地港待合所のトイレは津波の影響で使用不可となっています。ペンション晴耕雨読さんのトイレを借りてくださいとのことです。(長渡港待合所のトイレも損壊していますが、代替トイレについての案内はありませんでした・・・)
・どこで降りても100円均一、網地~長渡を結ぶ路線バスは、現在ダイヤが明確では内容に思いました(時刻表の掲示がなくなっています)。定期船の時間にあわせて港に停留しているはずですが、島の方に聞いておくのが良いと考えます。(バス事務所への電話はあるはずなのですが、掲示されていないので番号が不明です) なおバス車体が従来よりコンパクトなものに変更されています。
・高台など、地震の影響により亀裂が入った道路が多く見当たります。補修はしてありますが十分ご注意ください。また立入禁止箇所には危険なので立ち入らないようお願いします。
以上、今後ご予定の参考になれば幸いです。是非人たちの、ねこたちの「元気」に会いに来てください。
たくさんお金を落として、更に元気になってもらいましょう。
皆様の旅路が良いものになりますように。光多からんことを。

帰りの石巻→仙台のバス車中から撮影・・・したかった天使の梯子の終わりかけ
昨日まで仙台~松島~石巻~田代島~網地島と、当方4月上旬における旅路と、主にねこたちの様子をお伝えして参りました。
短期集中連載最終夜となる本日は、田代島とその周辺へ訪れる際の交通アクセスや宿泊などについての紹介、および解説を記して参りたいとおもいます。
皆様方のご参考になれれば幸いです。
■仙台までの交通手段について
ここでは仮に出発点を東京として、仙台までのアクセスについて紹介いたします。
効率的な交通手段としては、以下の3通りが考えられます
・新幹線
・高速バス
・自家用車
・新幹線を使った方法
一番快適かつ効率的な手段です。
東京→仙台は片道通常10,590円。金券ショップで回数券を買えば1万円弱で済むでしょう。
なお2012年4月現在、便限定/クレジットカード決済限定/座席明確指定不可/変更不可などという制約がありますが、
えきねっと「お先にトクだ値」を使うと最大35%offの料金で購入が可能です。
詳細はリンク先をご参照ください。
・高速バスを使った方法
東京や新宿発の高速バスは、新幹線よりも安価で行ける代わりに快適さを犠牲にした交通手段です。
夜行バスは仙台駅着がAM5時や6時といった場合が多いので、それだけ早く活動を開始できるという利点もあります。
一番窮屈な4列シートなどは、安ければ片道3,000円程度しかかかりません。
なお、年末年始や連休、土日など繁忙具合で価格は変動します。
詳細は「仙台 高速バス」で検索してみてください。
※ミヤコーバスによる新宿⇔石巻の高速バスもあるようです。
・自家用車を使った方法
高速バス並の廉価とパーソナルスペース確保による快適さを両立させたい場合は、
自家用車で一気に網地島ライン石巻発着所へ行ってしまうのも良いでしょう。
発着所には駐車場があり、相当数の車を駐車可能ですが、繁忙期に空きがあるかどうかは保証できません。
なお札幌/関西/福岡/沖縄などからのアクセスについては飛行機を利用すると良いと思います。
仙台空港→仙台空港アクセス線で25分程度で仙台駅へ到着します。
■仙台から石巻までの交通手段について
ここでは仙台駅から石巻駅までのアクセスについて紹介いたします。
効率的な交通手段としては、以下の3通りが考えられます。
1. 仙石線(途中代行バス)
2. 東北本線→(小牛田駅経由)→石巻線
3. 高速バス

1. 仙石線(途中代行バス)
仙石線と、途中不通となっている区間を代行バスを利用して石巻まで行く方法です。
途中松島へ立ち寄る際に便利です。 代行バス時刻表(2012年4月現在)
所要時間は2時間弱。運賃は、松島海岸駅で途中下車するかどうかで変わります(後述参照)
※切符の買い方にコツがいります(後述参照)。
※仙石線で不通となっている区間は、2012年4月時点では高城町~陸前小野間ですが、
駅とバス停の距離が遠いた松島海岸駅~矢本駅間で乗車するのが良いです。
仙台駅発、松島海岸駅で途中下車する場合
仙台駅から松島海岸駅までの切符を購入します(400円:Suica/Pasmo可)。
代行バスに乗る前に松島海岸駅で、松島海岸から石巻駅までの切符を購入します(480円:Suica/Pasmo不可)
松島海岸駅発の代行バス
仙台駅発、石巻駅まで直通の場合
仙台駅で、石巻駅までの切符を購入します(820円:Suica/Pasmo不可)
途中松島海岸駅で下車し、代行バスに乗り換えます。終点矢本駅まで乗車し再び仙石線に乗り換えます。
2. 東北本線→(小牛田駅経由)→石巻線
電車のみで行ける経路です。交通渋滞など、交通状況に左右されない一番安定した方法と思われます。
仙台駅で東北本線に乗車し、小牛田駅で石巻線に乗車します。所要時間は1時間30程度。運賃は片道1,280円です。
3. 高速バス
仙台駅~石巻駅間を一直線で結ぶバスを利用する方法です。
一番安価、かつ楽に済みますが、交通状況による影響を受け易く余裕を持ったスケジュールが必要です。
所要時間は順調に行って1時間30分程度。運賃は片道800円です。(バス車内後払い)
乗り場や時刻表はこちらがわかりやすいです。→石巻魂 - 石巻~仙台 高速バス
■石巻駅から網地島ライン石巻発着所までの交通手段について
ここでは石巻駅から、島へ渡るための定期船に乗車するための網地島ライン石巻発着所までのアクセスについて紹介いたします。
効率的な交通手段としては、以下の3通りが考えられます。
・徒歩
・タクシー
・路線バス
・徒歩による方法
単純明快、石巻駅から網地島ライン石巻発着所まで徒歩で移動する方法です。
お金はかかりませんし、順調に歩けば片道30分程度で到着します。
初めて徒歩で目指す場合は、下調べを十分にしておかないと迷って乗船に遅れてしまう可能性もあるので、
十分に余裕を持ってスケジュールを組むことが必要です。
・タクシーによる方法
石巻駅からタクシーに乗って行く方法です。所要時間はすんなりいって約10分程度?運賃は800円くらいでしょう。
相乗りすればそれだけ廉価になります。
行き先を告げるだけなので迷うことはありませんし、大きな荷物も積み下ろしが楽です。
駅前にいない場合や帰りなどは網地島ライン石巻発着所から電話で呼び出すと良いでしょう。
・宮城交通タクシー 0225-22-4121
・東北交通タクシー 0225-22-1622
・宮城観光タクシー 0225-22-9245
・東邦タクシー 0225-22-5101
・ひばりタクシー 0225-22-5240
・路線バスによる方法
ミヤコーバスを利用した方法です。所要時間は20分弱。運賃は検索すると現在片道240円のようです。
石巻駅バスのりばで「市内門脇」「市内山下」あたりに乗車して「網地島ライン前」で下車します。
※2012年4月現在、震災の影響で極端に本数が少なくなっています。現在1日3本のみの運行のようです。→参考
※最新のダイヤはミヤコーバスのサイトでご確認ください。
石巻駅から網地島ライン石巻発着所までの道のりは、乗り物を使ったほうが早いし確実ではありますが、東京など遠方からの来訪者方々におかれましては、個人的には徒歩での手段をお薦めしたい。
震災から3ヶ月の昨年2011年6月に訪れたときは、街全体を腐臭が包み、半壊全壊の建物はいまだ片付けることができず。押し流された車たちは、流れ着いたままの状態で積み上げられ、家の中まで侵入したヘドロに入り口が塞がれているところも多くありました。ある高級車は車止めの鉄柱に上から突き刺さり、ある家は基礎部分からもがれて家の形ごと上下逆になっていました。目を覆いたくなる凄惨な光景でした。
しかし今は違います。
地元の人やボランティア、自治体も動いたのでしょうか、鼻をついた腐臭もすっかりなくなり、建物や車もきれいに撤去されています。
津波で一番被害を受けた場所のひとつである宮城県石巻市門脇町周辺を行く徒歩のルート。
未だその傷跡はそこかしこに残っていますし、莫大なお金がかかるような撤去物は残されたままだったりもします。
基礎部分以外はすべて撤去され、やたらに見通しが良くなってしまった光景はショッキングでしょう。
しかし、人々は生きています。笑顔でこの土地で生活しています。
決して物見遊山を奨めている訳ではありません。面白半分に見物などは鬼畜の所業。
道中是非、挨拶しながら歩いて行っていただきたい。何でもない日常会話を交わしていただきたい。
きっと元気をもらえるはずです。希望を感じることができるはずです。
そして自分なりに何かを考え、心に焼き付けて帰ってきていただきたい。
人によって感受性やとらえかたは様々なので無理強いはいたしませんが、忘れないために。薄れさせないために。肌で感じていただきたいと考えます。

大事にされているねこさんにも遭遇しました。

未だ傷跡残る醤油醸造所にも、ねこの姿が戻っていました。撮影中、向かいに住むおばあちゃんの笑顔にも出会いました。

建築工事中のすぐ横にも。

そこかしこに元気なねこの姿が。
この地帯は旧北上川にほど近く、前出のような被害厳しい地帯でしたが、これほどまでにねこたちの姿が戻っていることに、かすかな希望を禁じえません。
きっと今はなくなってしまったあの建物にいたねこたちも、人がいなくなってしまったあの建物にいたねこたちも。
どこかに逃げ延びて、どこかで無事なのではないかと思えました。

撮影:2010年2月11日

撮影:2010年4月16日
■網地島ラインについて
石巻から田代島/網地島へ渡る手段としては、通常網地島ラインを利用します。
震災以降発着所は仮設のまま元々の場所から離れた工業港で営業されていましたが、2011年末より元の場所に戻ることが叶いました。
運行ダイヤも1日3便に戻り、ほぼ震災前の状態に戻ったと言えます。
2012年4月24日くらいまでは例年通りブルーライナー船舶検査ダイヤで運行中、石巻発着は1日2便で運行されていますが、GWには本来のダイヤに戻っていることと思います。詳細は網地島ラインHPにてご確認ください。
石巻から田代島(仁斗田)までは通常1時間程度。網地島(網地)へはそこからもう20分程度かかります。
※ブルーライナーだともう少し早くなります。
運賃は石巻~田代島(仁斗田)で1,200円。石巻~網地島(網地)までで1,300円。
フリーパスは購入した日から7日間有効で、石巻発から田代島2港と網地島2港の間が乗り放題で3,000円です。(※鮎川へは行けません。石巻に一度戻ると無効となります。)
仁斗田~網地が片道330円なので、石巻まで帰ってくるまでに一度田代島~網地島を往復すれば元が取れる事になります。同一島内(田代島:大泊~仁斗田間、網地島:網地~長渡間)の交通手段としても活用可能です。

フリーパスはチケットがまだ用意できていないため、このリボンがチケット代わりでした
※網地島ラインを利用する際の要注意事項
・天候や風の影響で船が出ない場合があります。船が出ない場合はどうしようもないのですが、念のため事前に電話で確認しておくと良いでしょう。
・従来であれば船の欠航時には島内放送でお知らせしていましたが、震災の影響で現在島内放送ができない状況にあります。各個人宅に設置されている防災無線でしか情報は得られないそうで、旅行者には情報を得る術がありません。特に網地~鮎川間を航行する「みゅう」は小型船のため風(波)に弱く、風の強い日は長渡から網地にはよらず鮎川へ直行してしまいます。このような非常時には当然企業としてはしかるべき対応策がなされる「はず」なのですが、2012年4月上旬時点では残念ながらそういったことは一切ないようでした。(この時は島民の方ですら情報を把握しておらず、唯一の伝達手段である防災無線も何言ってるかわからないというお宅もあるとのこと・・) つまりこういったトラブルを未然に防ぐには「自己防衛」しかないということです。乗船前に網地島ライン事務所に確認。乗船前に必ず乗務員に確認。悲しいですが、自己防衛前提にて利用しましょう。
網地島ライン:0225-93-6125
■島の宿泊施設について
田代島、および網地島の宿泊施設について紹介いたします。
震災以降、田代島における宿泊施設は減少しており、繁忙期などは満室で宿泊ができないということも考えられます。
そういうときは宿泊は網地島にして朝一で田代へ渡り夕方最終便で網地島に帰ってくる、という手段もあります。
今回の渡島は網地島メインという事情もあったのですが、当方もこの方法を用いました。ブルーライナー船舶検査ダイヤ中ゆえ行きはAM7:12網地発→仁斗田着AM7:31。仁斗田から大泊まで徒歩で巡り、帰りは15:55大泊発→網地着16:28というスケジュール。当然網地島ラインのフリーパスを利用したため、運賃は膨れ上がりませんでした。ご参考にどうぞ。
※宿泊予約/問い合わせ時の注意点
・早朝や夕方以降の問い合わせはお控えくださるようご配慮ください。なるべく平日、AM10:00~15:00くらいの間なら問い合わせにもそう負担にならずに済むと考えます。
・復興中という事情ゆえ、日にちによっては工事関係者の宿泊優先となる場合もあるようです。ご理解ください。
・当記事における紹介内容は宿泊施設公式の案内ではございませんので、あくまで参考としてお考えください。
田代島の宿泊施設
・漁師民宿 はま屋
震災以降、釣り人限定の営業再開などされていましたが、昨年夏の台風被害による損壊の補修と改装工事中。
そして遂に2012年5月上旬、本格的な営業再開が見込まれており、宿泊予約受付が2012年4月16日(月)より
解禁となります。
通常宿泊費は8,900円ですが、改装後は1部屋単身向けの部屋ができそこは多少廉価になるそうです。
現在ホームページ改装中のためアクセス不可となっていますが、5月か6月にはリニューアルオープンとのことです。
詳細ははま屋さんに電話で直接お問い合わせください。
住所:宮城県石巻市田代浜大泊53(地図)
電話:0225-98-2620
休み:基本的に年中無休(都合によりお休みの場合あり。要確認)
宿泊料:8,900円(夕+朝食付)
トイレ/洗面所/浴室:共同(浴室は順番制)
アメニティ:ドライヤーあり。タオル類はなるべく持参が吉。石鹸/ボディシャンプー/シャンプー/リンス類浴室に備え付けあり(共有)
昼食メニュー:あり(要予約:別途料金)、弁当(おにぎり的なもの):忙しくなければつくってくれます。(別途料金)
部屋:テレビ地デジ化済み、暖房完備
その他食事内容や内装などなどは当Blog過去記事を参照ください。
・海浜館
2012年4月より営業再開していると聞いています。
当方宿泊したことは無いですが、昔から良い評判を聞きます。
住所:宮城県石巻市田代浜仁斗田36−1(地図)
電話:0225-98-2321
その他宿泊施設については、個々にお問い合わせください。
また、マンガランドは2012年は7月から再開という話を聞いています。
網地島の宿泊施設
・ペンション晴耕雨読
当方定宿としていつもお世話になっている、網地地区の宿です。
詳細はこちらをご覧ください。→ペンション晴耕雨読
・海の家 汐亭
今回渡島でお世話になった宿です。晴耕雨読さんがお休み中とのことで紹介いただきました。
詳細はこちらをご覧ください。→海の家 汐亭
網地の木村旅館さんは、地震により建物下の地盤崩落の危険性があると診断され現在休業中です。
自治体に補強工事を申請されているところです。
■島内のご案内、注意事項など
まず共通事項として、元気に生活されているとはいえ、依然「被災地である」ということをご理解いただき、常識的な行動をお願いいたします。
島にある数少ない商店や自販機などは島民の生活のものであるという認識で、飲み物は極力ご持参いただけますようお願いします。また、銀行ATMはありません。現金は本土で確保しておいてください。
瓦礫が山積されていますが、近づくと危険です。また瓦礫とは、人々が生活していたという証ですから、心なく踏みつけるという行為は心情的によろしくないと考えます。
言われずとも理解されているとは思いますが、どうか思いやりある行動を。
あと、島の人とすれ違うときは、なるべく笑顔で挨拶すると、色々と良いことがあるかもしれません。
田代島について
・仁斗田にあった公衆トイレは津波で流されてありません。宿のトイレを借りるか、田代島開発総合センター(仁斗田の港に面した高台にある公民館的な建物)が解錠してあるので、人がいる場合は声をかけて、いない場合は無断で使用して良いとのことです。(トイレは体育館的なほうから建物に入って、確か左側にあります)。わからなかったら島の方に気軽に聞きましょう。(2012/04/27追記:マンガランドのトイレも開放されているようです)
・ねこ達にむやみにエサを与えることはおやめください。
・道路の真ん中など、危険な場所、邪魔になる場所での写真撮影はご遠慮ください。
・民家や私有地への立ち入りはおやめください。
・ゴミはお持ち帰りください。ねこが誤飲し腸閉塞になる危険性もあります。
・島の人が写真に写り込む場合は一声お掛け下さい。
・ねこエサを持参された場合は「ねこエサお預りボックス」へのご協力をお願いいたします。島の人がねこにあげるエサの足しにさせていただきます。
(2012/04/27追記)GW期間中のみ、マンガランドでヒジキごはん・ワカメスープ・ふのり入りカップラーメン・ドリンク・お土産などを販売されるようです。またフランクフルト・焼き鳥・アルコールなどの販売もあるみたいですよ)
詳しくはこちらをご参照ください⇒田代島にゃんこザプロジェクト 田代島便り-当該記事リンク

田代島開発総合センター向かいに設置してありますよ
網地島について
・網地港待合所のトイレは津波の影響で使用不可となっています。ペンション晴耕雨読さんのトイレを借りてくださいとのことです。(長渡港待合所のトイレも損壊していますが、代替トイレについての案内はありませんでした・・・)
・どこで降りても100円均一、網地~長渡を結ぶ路線バスは、現在ダイヤが明確では内容に思いました(時刻表の掲示がなくなっています)。定期船の時間にあわせて港に停留しているはずですが、島の方に聞いておくのが良いと考えます。(バス事務所への電話はあるはずなのですが、掲示されていないので番号が不明です) なおバス車体が従来よりコンパクトなものに変更されています。
・高台など、地震の影響により亀裂が入った道路が多く見当たります。補修はしてありますが十分ご注意ください。また立入禁止箇所には危険なので立ち入らないようお願いします。
以上、今後ご予定の参考になれば幸いです。是非人たちの、ねこたちの「元気」に会いに来てください。
たくさんお金を落として、更に元気になってもらいましょう。
皆様の旅路が良いものになりますように。光多からんことを。

帰りの石巻→仙台のバス車中から撮影・・・したかった天使の梯子の終わりかけ

は、橋本さん!(仮名)
田代島から東へ、定期船で約15分程度のところに網地島はあります。
田代島みたいにねこ神社があったり、犬が入島禁止だったりはしませんが、それなりに猫たちの世界が魅力的に広がっています。
震災後いろいろと状況は変わってしまいましたが、島のねこ好きの方にかわいがられながらみんながんばって生きています。
当方網地島へは震災から3ヶ月後の2011年6月に訪れており、そのときの写真も織り交ぜながら紹介してまいります。

朝のさんぽコース@瓦礫集積場所
網地島には、田代島に近い北西の「網地港」と、その反対側南東の「長渡港」と定期船の船着場は2つあり、それぞれに魅力的なねこたちが生きています。
上の2つの写真はともに網地港のねこたちで、津波被害による瓦礫の集積所がある網地港周辺を散歩コースとして取り入れひょいひょい登っていました。
その適応能力には脱帽あるのみです。

地震で敷地の地盤崩落の危険性が確認された、島の旅館のおかみさんのご自宅前。
おかみさんの動きにあわせ、震災以前は旅館前とここを行き来していたねこたちでしたが、現在地盤の補強工事申請中だという旅館は人がおらずしんと静まり返っています。
ねこたちのくつろぎ場所ローテーションもやや変わっています。
昨年6月に訪れた際、このあたりに犬が野放しになっていました。
いや、震災前にも(もっと離れた場所で)野放しになっているのを見かけたことある犬なんですが、こいつもまた人懐っこいというか
道に立ってると抱きつかれたりするわけですよ。

まっふーん (撮影:2011年6月5日)
悪気はないようなんですが、ねこたちのところに駆けていって「あそぼ!あそぼ!」って大興奮してみたり。
当然ねこたちは本気で逃げる逃げる。撮影どころじゃない。色々ぶちこわしだ。

くんじゃねえのニャてめえキシャー!! (撮影:2011年6月5日)
ねこに威嚇されても、ヒト(俺)に追いかけられても、この犬的には「わーいたのしいたのしい!もっと!」と、全く空気読めてない感じ。
やっと去ったと思ったら、どうやらこの界隈をぐるぐる徘徊しているようで、気がつくと上から嫌な視線を感じて・・・。

うふふふふふふふふふふふふふふふ (撮影:2011年6月5日)
・・・まあ毎回こうじゃないんで。たまにはこういうこともあります。

ごめんくださいニャ

おじゃましましたニャ
おそらく先日の暴風雨か、昨年夏の台風の影響かで入り口が壊れた無人の住居に無断であがり込み、適当に物色した後に出てくるという不法侵入ねこ。
このねこの、普段の散歩コースになっているのでしょう。
網地島でも田代島でも、津波被害がなさそうな高台の家がこうやって損壊していたり、取り壊されたりしているのを見かけます。
地震、津波、台風。2011年の自然災害がいかに爪痕を残してきたかという現実を目の当たりにしました。
さて、網地島のもうひとつの港である長渡へ移動します。
ここは方角的に津波をもろに受けた地域です。
基本的に本土に比べて島はエネルギーの逃げ場があるため、また港からすぐに上り坂があり、それに沿って人家が建っているため、不幸中の幸いと言うべきかさほど甚大な損壊は(あくまで比較的に)少なく済みました。
しかしやはり港から数軒の建物が損壊しており、ねこたちの憩いの場が無くなってしまいました。

撮影:2011年6月5日
・・・いや。ねこたちにとってはさほど影響ないみたいです。
震災から3ヶ月。いったいどんな状況なのだろうと不安を抱えながら港から坂をあがってちょっと行くと、以前にもまして仲睦まじいねこたちのくつろぐ姿を見つけました。

撮影:2011年6月5日
拍子抜けするほどののんびりごろごろーな姿にほっと一安心。
更に嬉しいことに、新しい命の誕生も確認することができました。

撮影:2011年6月5日
なんだかもう、こっちが救われた気分にさせられましたよ。
ちなみにこの子たち。今回の訪問で成長した姿を見せてくれました。

ミケ母さん(左)と、茶白こねこだったどっちか(中央)

埋まってて見えなかった三毛こねこだったヒト(右)と、茶白こねこだったどっちか(左)
・・・と思ったのですが、撮った写真、実際茶白のほうは同じねこですねこれ・・・。見分けつかんかった・・・。
もうヒトリの茶白は、遠くにピント合わず見切れてる写真しか残ってなかった・・・ごめんよ、次回は必ず。

網地島の最南端では、堤防工事が行われていました。
業者さんが昼休憩中、トラック下にねこさんがくつろいでいます。可愛がられているんだろか。
ここらへんは津波エネルギーの直撃を受けたあたりで、漁船や番屋がすべて流されたうえ堤防の損壊、地面の陥没など厳しい光景が広がっていました。
今や陥没した地面は補修され、番屋跡には漁業の復興を願う(?)大漁旗が連なって風になびいていました。

撮影:2011年6月5日

現在
一歩一歩。あの日の光景を、どうかふたたび。

異様にひとなつっこいこのヒトも元気でしたよ!
さて。
自分が網地島に訪れる際、定宿としてお世話になっている網地地区の「ペンション 晴耕雨読」さん。

撮影:2011年6月4日
ログハウス調の建物や素晴らしい料理と並ぶ楽しみでありました、ここの看板ねこ「ロンちゃん」。
昨年2011年9月に旅立たれました。享年17~18歳くらい?大往生でした。

撮影:2011年6月6日
真っ白なもこもこの毛をゆさゆさ揺らして出迎えてくれた姿。もう心の中でしか見ることができなくなってしまいました。
訪れるたびに癒してくれたロンちゃん。食事そっちのけで写真撮ったりうにうにしたり。宿の方には若干ご迷惑をおかけしたりもしました。。

撮影:2011年6月5日
いくら寒くても、絶対に家の中に入りたがらなかったロンちゃん。
美しい毛並みを維持するために、お手入れを欠かさなかったロンちゃん。
毛が抜ける季節、自慢の毛がみすぼらしいと人前に出て来なくなっちゃうロンちゃん。
人懐っこくて、ふがふがスリスリぐりぐりしてくるロンちゃん。

撮影:2011年6月6日
寂しいけれど、君がくれた想い出はわすれない。
忘れなければ、きっとまたどこかで会える。

撮影:2011年6月5日
これからも、君の生きたカケラに触れに行くよ。
おつかれさまでした。今までたくさんありがとう。これからもよろしく。
以上、網地島の様子でした。
明日は最終夜。交通アクセスや宿泊などについて紹介いたしますよ。

蔵の扉の留め金具をねこと見間違った!よしいい感じにカンが戻ってきたぞ!(いいのか)
田代島を訪れると、いつも軽い登山をすることになります。
島の車にご好意で乗せてもらえば楽なのですが、自分の中では、一回の渡島で一度は自らの足で歩いてたどり着かなければならないと決めている場所。
そのときは、港からの道が参道となるのです。
島のほぼ中央、そして標高の高い場所に、ねこ神社はあります。

震災時には多くの人の避難所となり、また物資を積んだヘリが降り立てる唯一の場所として機能していた田代島自然教育センター。
元小学校のその建物を横目に見ながら、もう少し歩いてゆくとねこ神社が見えてきます。

あのとき全てのねこたちを救うことはできなかったけど、被害をこの規模でおさめてくれたのは、ねこ神様のおかげなんだと考えます。

ありがとうございました。今後もずっと、島の人たちを、ねこたちを、ついでにうちのねこどもをお護りください。
そして全てのねこたちがもれなく幸せでありますように。
ねこ神社でつかの間の休息もほどほどに。このまま大泊まで歩いてゆきます。
その道中、ほどなくしてヒトリのねこさんに出会いました。

だれニャおまえ!
近づくと、舗装されていない山道のほうへ走っていって、一定の距離を保たれました。警戒心旺盛です。
従来ここいらでねこはあまり見かけません。しかし以前田代島に雪が積もったときに、ねこの足跡を探してねこたちの行動範囲や生息圏の調査の真似事みたいなのをやったことあり、その時には確かにここでも足跡を発見していました。
昔から山の中で生きるねこ一族のうちのヒトリなのかもしれませんが、震災以降、ねこたちの生活圏分布も多少の変動があり、新しい生活圏を得た子なのかもしれません。
車で移動は楽ですが、車では出会えない出来事も多々あるのでよろしければお試しあれ。
ねこ神社から大泊まではずっと下り坂。季節や天候によって、濡れ落ち葉や苔などで滑る危険性があるので十分注意しつつ歩いてゆきます。
やがて開けた港が見えてきたら、そこが大泊集落です。

グッとくるオブジェ
ここ大泊は港からほど近いあたりから民家が軒を連ねていて、先の津波では海岸線から推定50mくらいの範囲の建物が軒並み被災しました。それらは今やすべて仁斗田の瓦礫置き場に片付けられ、基礎部分しか残っていません。
いつも宿泊などでお世話になっている民宿はま屋さんの手前までの建物が一切なくなってしまい、期せずして海まで見渡せるようになっています。
そんな大泊。震災前と違うのは、ここに住みついたねこ一族の存在。
もはや有名な話ではありますが、2011年3月11日に起きた地震と津波。
それから逃れるようにして1組のねこ夫婦が、ねこ神様の導きか、仁斗田から数キロの山道を越えて大泊まで避難してきたのです。

撮影:2010年2月11日 雪の中を歩くタロウとワグ
人なつっこくて有名だったオスの「タロウ」と、仁斗田長毛くろねこの遺伝子を受け継ぐメスの「ワグ」。
ワグは身重の身体をおして旅してきました。
そして昨年春。そして秋にも新しい命が生まれ、タロウ&ワグ一族がここ大泊に誕生したのです。
大泊で最初に出会ったねこは、なつかしのタロウでした。

タロウ!ひさしぶり!
・・・寝てて起きない。どうしても起きない。よっぽど眠いのか。
耳をぴくぴくさせるばかりで動かない。
しばらくねばっていると

あ。起きた。

ふーんぬぬぬぬぬ・・・・・

ったくしょうがねえのニャ
といった感じで歩み寄ってきてくれました。
仁斗田で会っていた頃は、おもちゃで遊んだり、足でつめとぎされたり、背中に乗られたりと人懐っこさ全開な愛いやつでした。
さあタロウ!あの頃のようにまた遊ぼう!さあ思う存分踏んづけてくれ!(変態)

ほらよこんなもんでどうニャ

じゃ
・・・どっか行っちゃいました。
やっぱり本当に眠かったようです。
またねタロウ。
一抹の寂しさを抱えながら、はま屋さんの前に到着。
早速懐かしい顔が出迎えてくれました。

いらっしゃいニャわわわわ~

か・・鏡!?
この子たちは昨年秋に生まれたタロウとワグの子。
お母さんにマジそっくり。
ワグと同じようなこの黒毛ふさふさねこは、昨年春にヒトリ、秋にサンニン生まれました。
春の子(ヨモギさん)に至っては、体の大きさはむしろお母さんを追い越して、どっちが親で子かわからん。他の子も後に続いており、みんな順調に育っています。

きりっ

んふー
この子たちもタロウとワグの子。こっちはお父さんにマジそっくり。
鼻の横のワンポイントが左右どっちについているかが見分けるポイントのひとつですね。
みんな笑っちゃうほどの父母量産型です。
他にも昨年春にはしろくろねこさんも生まれていましたが、この子はふらっと家を出て忘れたころに帰ってくる、そしてまた旅に出るという風来坊らしく、この日は会うことができませんでした。
大泊集落はじめて?久々?の自由ねこですから、どっかでかわいがられているんでしょうかね。

集合住宅「コーポネコ」 ※手紙や荷物は届きません

大好評
はま屋さん周辺に、こんなにもあたたかいねこスポットが新たに誕生しています。
そうそう、この子たちのお母さんワグさんは、今までより若干毛が短くなってさっぱりした姿でした。
お気に入りのスクーターの座席上でぽかぽかのんびりしていましたが、なんと写真がない。
急いでたので撮るの忘れてた・・・。次回は必ず。ともかく元気でしたよ。
昨年夏の台風被害により、現在急ピッチで改修工事中のはま屋さん。
現在アクセスができなくなっているホームページも現在改修中とのことで、今年5月か6月頃にアクセス可能になる見通しとのことですよ。

日帰りじゃ時間足りません。駆け足でまわるなんてもったいない。
一泊以上で訪れて、はじめて満足できるねこ島時間。
こちらが慌ただしければ、そりゃあねこたちだって逃げちゃいますよ。
ゆっくり、のんびり、波長を合わせて。同じ呼吸で、ねこたちとの会話を楽しんでいただきたい。
みんな、元気です。がんばっています。
是非会いに行ってくださいね。
※アクセスや宿泊などの情報は、2012/04/15(日)更新予定の記事をご参照ください。
名残惜しいですが、田代島はここまで。
明日は隣の網地島のねこたちの様子などをお届けしますよ。